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一般、スポーツ選手、スポーツ愛好家の方へ

科学的な根拠が必要

スマートウォーキングを紹介するにあたっては、この"歩き方"がなぜ皆さんの身体に効果があるのかという『エビデンス(裏づけ)=科学的根拠』が必要だと考えました。

スマートウォーキングなら、普段の歩き方に比べて運動効果が高い、ダイエットによい、そして競技力向上にもつながるなどの事実を導き出すためです。多くの方が実施してもほぼ同じ結果、効果があったことが証明されるからです。

信頼性を高める

自分の感覚だけで「この歩き方はとてもいいですよ、わき腹や肩甲骨が動きますよ!」といくら宣伝しても、果たして、どれほどの方がスマートウォーキングを信頼して試していただけるでしょうか。感覚だけでなく、実際に得られた事実(データ)から導き出される考え(知識や技術)を示してこそ、皆さんが心おきなく試すことのできるサービスになるはずです。

そんな想いを抱きながら、私は以下の点についてこの"歩き方"の中身を明らかにしていこうと考えました。スマートウォーキングは、皆さんが普段歩いている歩き方「=ノーマルウォーキング」に比べて
1.何がどう違うのか?
2.どこの筋肉がどれだけ動くのか?
3.どんな効果があるのか?
について、調べていきます。

せっかくスマートウォーキングを試していただくのですから、皆さんが安全に、しかも最大の効果で掲げた目的を達成していただきたい、そして多くの方々にこの歩き方を通して身体を動かすことの楽しさと深さを味わっていただきたいと願う次第です。

スマートウォーキングに関する調査・研究は今後も継続していきます。ひとつ、またひとつとこの“歩き方”の中身が解明されることで、皆さんの信頼に足りるサービスになると確信しております。

スマートウォーキング考案者
           坂本和雄
(NATA−BOCアスレティックトレーナー)

研究について

スマートウォーキングに関する調査・研究の概要を示します(現在進行中のものを含む)。

公表済み

○『従来型歩行と骨盤回旋を用いた歩行による筋放電量、筋活動パターンの比較』
平成20年度 千葉県体育学会 第1回(前期)発表
坂本和雄、秋田信也(東邦大学)

○『従来型歩行と骨盤回旋を用いた歩行による心拍数比較』
平成20年度 千葉県体育学会 第2回(後期)発表
坂本和雄、秋田信也(東邦大学)

○『体幹を捻る歩行と普通歩行の画像分析的比較』
平成21年度 千葉県体育学会 第2回(後期)発表
坂本和雄、秋田信也(東邦大学)

○『骨盤回旋を伴う歩行が心拍数に及ぼす影響 〜経験者による従来型歩行との検討〜』
平成22年度 千葉県体育学会 第1回(前期)発表
坂本和雄、秋田信也(東邦大学)、五関雅子(市川市健康増進センター)

○『体幹を捻る歩行と従来型歩行の矢状面における動作の違いについて』
平成22年度 千葉県体育学会 第2回(後期)発表
坂本和雄(東邦大学薬学部)、秋田信也(東邦大学理学部)

現在進行中

スマートウォーキングとノーマルウォーキング(=普通歩行)における動作の比較・分析

研究目的)

スマートウォーキングの動きの特徴を調べるため、ノーマルウォーキングと比較し骨盤や肩甲骨がどんなタイミングで動くのか、径時的時間の差や、速度・加速度の点から分析していきます。

研究成果・見込み)

骨盤と肩甲骨の逆方向への大きな動作により体幹部にねじれが発生し、普通歩行では得られない様々が効果が得られると考えられます。

今後予定する調査・研究

スマートウォーキングが健康や減量、そしてスポーツ活動にどれ程役立つのか、普段行っている歩き方と比べて、その違いや効果を調べていきます。

1.健康やウェイトコントロール(減量)に役立つスマートウォーキング

1)有酸素運動(酸素を体内に取り込みながら運動する)に関する研究

最大酸素摂取量(酸素を体内にどれくらい取り込めるか)、心拍数、METs(運動の強さを静止しているときの何倍になるか)、肺活量、消費カロリーなどを調べるため、歩いたり、からだを動かしたりしているときの吐く息(呼気)を分析します。こういった有酸素能力が向上すると疲れない(疲れにくい)身体となり健康的なライフスタイルをおくることが可能です。

スマートウォーキングはこの有酸素能力を高めることで健康増進や体重コントロール(減量等)に役立つ歩き方として大いに注目されています。

2)スマートウォーキングで使われる筋肉を特定する研究

からだ表面の皮膚温度を色別にわけることができるサーモグラフィーや、筋肉の動きを数値で表す筋電図を使用します。スマートウォーキングをすると、わき腹や肩甲骨周りが使われ、赤色に変化し、筋肉の動きが大きくなると考えられます。ノーマルウォーキングと比べ温度が高い(筋肉がよく動く)ところと低い(あまり動かない)のところの違いが明らかになり、スマートウォーキングでどの部分が使われているか一目瞭然です。

3)体格・体型に関する研究

体重、BMI(体格指数)、皮下脂肪測定などを測定します

スマートウォーキングをすることでわかる体型の変化を体重や目に見える脂肪の量(皮下脂肪の厚み)、そして肥満度の測定などで表します。体型・体格を見た目で判断せず数字(事実)にして見比べると、「何をどれだけすればいいか」といった具体的な目標が見つかり減量やメタボ対策に役立ちます。

4)体内変化に関する研究

内臓脂肪や血液検査などからだの中の変化を医学的に捉えます

からだの中心部、体幹といわれる部分がよく動くスマートウォーキングは運動としての効果が普通の歩き方に比べて高くなります。その理由のひとつが横隔膜や骨盤底筋といった腹腔圧(お腹の中の圧力)向上を促す刺激を取り入れた歩き方だからです。

この結果、動脈硬化やメタボリック症候群の原因ともなる内臓脂肪を減らす働きがあると考えられ、その効果をCTなど画像診断や血液成分を分析することで検討していきます。

2.競技力向上に役立つスマートウォーキング

1)スマートウォーキングの画像分析に関する研究

スマートウォーキングとノーマルウォーキングを、歩くときにどの筋肉がどれだけ使われているか、歩幅、骨盤や肩甲骨の動きをビデオで撮影しながら詳しく観察します。歩幅の広がりによる運動効果、骨盤と脚がどのような順序でどの程度動いているのか、またスポーツ活動の基本となる運動連鎖(うんどうれんさ)についてスマートウォーキングの効果を確かめます。

運動連鎖…運動連鎖とは、からだの各部分がくさりのように最適の時間差をおいて動いていることを指します。ボールを投げる場合、脚−骨盤−体幹−肩−肘−手−ボールというように、ボールを投げるためのエネルギーが下半身から上半身、最後にボールへと伝わっていきます。

2)スポーツ別効果判定(アウトプット)に関する研究

スマートウォーキングとノーマルウォーキングを一定期間実施し、競技パフォーマンスを各スポーツごとに比較・検討します。例えば、野球なら球速、遠投、バットスウィング速度など、テニスならサービス/ストロークのボール速度、ラケットスウィング速度、陸上なら走速度/ランニング中の歩幅計測という具合に、各種スポーツで大切な要素となる動作のスピードやその発揮能力を選定し、スマートウォーキング実施前後の各種数値と比較・検討します。